オススメのAI文字起こしツール7選 (Part 1)

AIを活用した文字起こしツールをお探しですか? 人気のAIツールを比較・総合評価した本記事を読んでいただければ、貴社にぴったりなものが見つかります。

オススメのAI文字起こしツール7選 (Part 1)

リモートワークやハイブリッドワークの台頭によってオンライン会議が多くなり、文字起こし業務も増えたのではないでしょうか。 そして今、この業務を正確かつ簡単に担ってくれるAIを使用した文字起こしツールへの注目も高まっています。

自社に合った文字起こしツールがなければ、重要な成果物の期限やその他の重要な詳細を見逃してしまうかもしれません。また、コミュニケーションに齟齬が生じた場合、記録を見直すことができないかもしれません。クライアントやステークホルダーの要求に答えられない可能性も出てきてしまいます。

つまり、自社に合った文字起こしツールを選ぶことは、企業の成功に絶対不可欠です。残念ながら、現在市場には数多くの文字起こしツールが溢れています。これらの多くはOpenAIのような他社のAIモデルに、いくつか付加価値機能を追加したものです。

社員が最適なソリューションを選べるようにするためには、文字起こしツールの比較・評価が欠かせません。この記事は、人気の文字起こしツールを総合評価する2部構成シリーズのPart 1です。

Speechtext.ai

長所

Speechtext.ai は、その名の通り音声ファイルの文字起こしができるツールです。音声ファイルもビデオもインポートでき、30以上の言語と非ネイティブスピーカーのアクセントを認識してくれます。また、発言者を識別し、自動で句読点を付けてくれる優れたツールです。他の文字起こしツールと比較してみると、ドメイン固有のAIモデルを選択できることも大きな強みです。これにより、Speechtext.aiは専門用語や、特定の分野でのみ使用されるその他特殊な言語を識別してくれます。すでに医療データ処理能力では高い評価を得ています。

短所

Speechtext.aiは無料お試し版を提供していますが、販売している従量課金モデルは少々値が張るという点がネックになるかもしれません。Speechtext.aiで一番人気のスタンダードプランは、990分間の文字起こしで49米ドルです。ドメインに特化したAIモデルを選択できる柔軟性は斬新ではあるものの、専門家をサポートしてくれるような他の機能はありません。例えば、医師が患者の症例ファイルについて共同作業を行いたくても、Speechtext.aiは、文字起こしファイルを直接シェアしたり、それに対してコメントしたりする機能はありません。

Riverside

長所

Riversideは、遠隔録音と文字起こしを統合したユニークさが目を引くAIツールです。ミーティング参加者の音声がそれぞれが使用するデバイスから録音されるので、コンピューターを通して録音されたものと比べ、はるかに高クオリティな仕上がりとなります。99%の精度を実現し、テキストベースのエディターで編集も可能です。社内コミュニケーション、ウェビナー、バーチャル会議、ポッドキャスト、学習・開発など、様々なビジネス用途に適しています。

短所

ポッドキャストに焦点を当てたツールという点が挙げられます。例えばポストプロダクションで音声とオーディオトラックを分離したり、そのようなファイルでは圧縮を行わないなど、付加価値機能のほとんどはポッドキャストに特化しています。大衆受けを狙ってユースケースを沢山追加したようですが、コア製品はポッドキャスター向けに作られています。ポッドキャスティングを中心としたビジネスには理想的かもしれませんが、一般的な文字起こしをお探しの場合には、あまり向いていないかもしれません。

Auris AI

長所

Auris AIは、.mp3、.wav、.mp4を含む複数のファイル形式からのインポートをサポートする文字起こしツールです。オランダ語、マレー語、ヒンディー語、ベトナム語など、他社が見落としがちな言語も含む25以上の言語をカバーしています。また、フィリピンではどちらも公用語の英語とタガログ語など、2言語間でコードスイッチも可能です。Auris AIは字幕も扱えるので、解説動画など音声と映像どちらも扱う必要があるビジネスにおすすめです。

短所

Auris AIのアウトプットは、入力音声の品質に大きく依存するという点です。高品質の音声ファイルの場合、85%から95%の精度を誇ります。反対に、雑音が多い、スピーカーが重なっている、スピーカーがマイクから離れているなどの低品質の音声ファイルの場合、Auris AIは文字起こしができない可能性があるとしています。他のAIツールは、発言者の重なりなどの問題に対する解決策を考案・実装していることを考えると、どうしても技術的に一歩遅れているように見えてしまいます。

そのためか、Auris AIは姉妹サイトであるBynuvoへとユーザーを誘導し、AIと人間によるローカライズを組み合わせるよう勧めているようです。文字起こしに複数のツールを使えば、操作が面倒なだけでなく、コストもかかってしまいます。

Vocol.ai

長所

Vocol.aiは、文字起こしツールとしての機能だけでなく、音声合成プラットフォームの機能も備えています。他のAIツールと同様に、発言者の識別や、中国語、日本語、英語などの多言語のサポートを含む、文字起こしに必要なツールを全般的にカバーしています。文字起こしの他にも、要約や、より迅速な確認・調整が出来るアクションアイテムも作成してくれます。Vocol.aiの一番の売りは、文字起こし、要約、アクションアイテムについて、チーム内で簡単に共同作業ができることです。これらを共有したり、他の社員をタグ付けしたり、直接コメントしたりすることができます。これらの機能により、ファイルの関連作業におけるチームワークの活性化が期待できます。

短所

文字起こしツールや合成ツールに慣れている方は多いと思います。しかし、Vocol.aiは音声合成プラットフォーム分野を切り開いたパイオニア商品です。そのため、この音声合成プラットフォームに精通している人は比較的少ないことが短所として挙げられます。画期的なツールですが、諸刃の刃だとも言えます。競合他社よりも先んじて導入することで、共同作業機能で文字起こし業務を強化し、効率面で優位に立つことができます。しかし、その利を実感するには、社内で Vocol.ai の有用性と利点について社内教育を行う必要があるかもしれません。社員もしくは部署が、他の社員・部署にVocol.aiの概念を浸透させる業務が出てくることも考えられます。

やるべきことの再定義

文字起こしの正確性は、最初にぶつかる壁かもしれません。ですが、これ以外にも様々な壁が現れます。これからぶつかる壁にも対応できるよう、頭を柔軟にして、目的に合ったツールを探すことが求められます。「文字起こしツール」や「文字起こしソフトウェア」だけに絞って検索すれば、AIベースの中途半端なツールばかりが出てきます。そこから選ぶのではなく、文字起こしと共同作業の両方のニーズを組み合わせたソリューションを探すことが必要です。

こうして見ると、Vocol.aiは魅力的な選択肢ではないでしょうか。Vocol.aiは、標準的な文字起こし機能を上回る機能を備えるほか、業務で最も必要である共同作業で効率化を図ります。このプラットフォームは、AIが生成した文字起こし、要約、アクションアイテムをデジタルハブに変えてくれます。社員が集まり、コミュニケーションをとり、質の高い仕事を生み出す、そんなデジタルハブをVocol.aiで作りませんか?

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